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院長ブログ18- 「臨床研修協力施設と在宅療養支援診療所|糖尿病内科 むらまえクリニック

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18
「臨床研修協力施設と在宅療養支援診療所」

 今回は久々に、何かを解説したりするコラム回ではなく、私自身の経験や考えを述べるブログ回です。
当院の近況もふまえ、気ままに書きつづりたいと思います。


 早速ですが、当院は今年度から臨床研修協力施設として、明石市立市民病院から研修医の先生を受け入れることになりました。私自身、医師人生を明石市立市民病院でスタートしましたので、医師としての基礎を教えてもらった恩返しができればと思っています。また、教師という職業に憧れていた私にとって、医師として教育に携わることができるのはありがたいことです。
なにより良い医師を育てることは、多くの人の幸せにつながる(私もいつか彼らの「患者」になる日が来るはず…)と信じていますので、微力ながらも尽力できればと考えています。

 

 ふり返ると、特に2017年~2022年度まで在籍した神戸大学総合内科では、多くの研修医の先生と接してきました。「他人に教えるためには3倍勉強しなければならない」と自分自身を奮い立たせたり、研修医の先生の向学心や成長に触れたり、とても貴重な期間でした。

 

 

話は少し変わりますが、神戸大学総合内科に在籍中、臨床研修指導医講習会を受ける機会がありました。土曜日曜の2日間、朝から夕方まで、講義やグループワークを通して指導医としての心構えや指導法を学ぶ会で、厚生労働省が主導しています。

その講義の中で「初期研修の目的は、医師としての人格を涵養(かんよう)すること」と教わりました。

「臨床研修協力施設と在宅療養支援診療所」イメージ 涵養(かんよう)とは「水が自然にしみこむように、無理をしないでゆっくりと養い育てる」という意味です。コレができるようになれば一人前の医者、というものではありませんし、ある朝起きたら一人前の医者になっている・・ということもありません。
また、焦って無理をして燃え尽きてしまってもいけません。知識や技術は当然ながら、医師としての「態度」を身に付けていくことが大切だと思います。そのはじまりが初期研修であるわけで、その修練は一生続くものだと思っています。

 

 私が研修医だった頃から目標とし、背中を追いかけてきた先輩方は「困ったときそこにいる、頼りになる」存在でした。
そのために私が重視している態度は「まずは快く受け入れる」ことです。
もちろん、然るべき時には他の専門家や施設にスムーズに引き継ぐことが必要ですが、まずは自分にできることを施して差し上げたいと考えています。信頼をひとつひとつ積み重ねていくことで、一歩ずつ目標に近づいていきたいです。

 

 「まずは快く受け入れる」といえば、このたび当院は在宅療養支援診療所の認可を受けました。
在宅療養支援診療所とは、在宅療養をされる方のために、その地域で主たる責任をもって診療にあたる診療所のことです。
かかりつけ医として、さまざまな病をもつ方が、住み慣れた自宅で「その人らしく、元気で長生き」に貢献できるよう精進してまいります。

2024年6月24日