新年度となりました。開院して数日、まだまだ落ちつかない日々を送っています。
3月は本当にあっという間に過ぎていきました。今回は3月後半の備忘録のようなものです。
最後の数日は休みをもらいましたが、3月の末まで神戸大学病院で勤務していました。総合内科のほか、糖尿病チーム、栄養輸液サポートチームにも所属しており、それぞれで送別の集いを開いてもらいました。
7年間在籍しており、これは私の医師人生の約半分ということになります。それまでは1~2年で職場が変わっていたので、本当に長く居させてもらったし、どこも居心地の良い場所だったのでしょう。
うまく言葉にできないのですが、次々と訪れる別れ・・今でも心のどこかに穴が空いたような感覚があるのですが、感慨にふけってばかりはいられません。
「ここ」で私が教わったことは数えきれませんが、特に忘れたくない2つを記しておこうと思います。
一つ目は『必ず事態は今よりも好転する』です。総合内科では教育、救急診療、コロナ診療など、時に難題がのしかかってきましたが、自分たちを信じて前進すれば今日より明日、明日より明後日と、状況は良くなっていくと先輩方から学ばせてもらいました。
二つ目は『チームで協力すれば困難を打開できる』です。「病をもつ人」を治し、癒し、支えるためには多職種での連携が不可欠です。チーム医療に関われば関わるほど自分の非力さを痛感しました。しかし、さまざまな得意分野をもつスタッフと話し合い、協力すれば、とてつもなく大きな力になることを何度も経験させてもらいました。
この4月、私の医師人生の第三章が始まったと思っています。医師・内科医として駆け出した第一章、神戸大学で過ごした第二章といったところでしょうか。かかわった全ての人たちから学ばせてもらった知識や経験はもちろん、メンタリティ(ものの考え方)こそが、私にとって財産です。この先、難題や壁にぶつかった時こそスタッフとのコミュニケーションを大切にし、チーム力の向上につなげたいです。そして、当院を訪れる人々さらに私たちにとって、より良い明日を目指し続けたいと考えています。
私のように生活環境が変わった方もそうでない方も、4月ということで心機一転、何かを始めてみませんか?(→次回に続く)
最後に、ここのところずっと聞いていた曲から。
必ず乾杯しよう~~この次に会う時は 指を差し からかおう
いつの日か夕焼けの帰り道 眩しげに振り返る 我が道に 人生に 乾杯を!
(人生に乾杯を!byコーヒーカラー)