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院長ブログ-09 夏の思い出と歴史への想い|糖尿病内科 むらまえクリニック

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09
夏の思い出と歴史への想い

酷暑も徐々にやわらぎつつある今日この頃です。
今回は私自身のこの夏の思い出などについて書こうと思います。久々に医学・医療とは無関係の話になりますが、ブログ(日記)ということでご容赦ください。

 

8月の下旬に休暇をいただき、浜松の方に行ってきました。
浜松といえば徳川家康ゆかりの地で、大河ドラマ「どうする家康」の影響もあって、さらに盛り上がっているようでした。浜松城公園内の大河ドラマ館は朝から行列ができていましたし、市内あちらこちらで出世大名家康くん(浜松市のイメージキャラクター)を見かけました。
徳川家康と戦国武将たちのイラスト徳川家康といえば戦国時代を生き抜き江戸幕府を開いた、いわば最終的に天下人となった人物です。その名を知らない人はいないと思いますが、そんな家康の旗印をご存知でしょうか。旗印は各大名の信条のようなもので、織田信長の「天下布武」や武田信玄の「風林火山」が有名です。
自分の力を誇示するようなものが多い中、家康が掲げたのは「厭離穢土欣求浄土(おんりえどごんぐじょうど)」でした。これは「戦国の世を治め、平和な国を作る」という家康の願いが込められているとされています。そんな家康の願いや人柄に共感した優秀な仲間(当時でいうと家臣)が集まり、さらに強い絆で結ばれていたことが家康を天下人に成らしめたのだと思います。
また、家康は医学書・薬学書を愛読し、薬草等への知識が豊富だったそうです。自ら薬を製剤し服用していたこともあり、家康は当時としては長寿でした(75才で逝去)。
歴史に「たられば」はありませんが、もし武田信玄(53才で逝去)や豊臣秀吉(62才で逝去)がもっと長生きしていれば、その後の日本の歴史は全く違ったかもしれません。そういう意味では、家康の健康に対する意識の高さが歴史を動かしたと言えます。

 

ここまで読んでくださった方ならお分かりかと思いますが、私は歴史が好きです。
中高時代の一番好きな科目は日本史でしたし、実は一番得意なのも日本史でした。
中学1年のゴールデンウイークに「邪馬台国はどこにあったと思うか?」と宿題を出されたことは今でも覚えていて、歴史が好きになったきっかけの1つです。
歴史の魅力はなんといっても「解釈の想像は無限大」ということです。なぜそのような事件が起こったのか、それは当時の関係者しか分からず、想像することしかできません。例えば、なぜ明智光秀は本能寺の変を起こしたのか?これは明智光秀に聞くしかありませんが、それは現在の私たちには不可能です。
歴史解釈とは、現時点で存在する史料から、いわば点と点をつないだものです。歴史は知れば知るほど想像が膨らみます。点と点の間(出来事の裏にある時代背景、人の感情)を想像・思案することにロマンを感じるわけです。
また、歴史解釈に正解はありません。現在の歴史解釈で史実(事実らしい)とされていることも、新たな史料が見つかると解釈は180°変わる可能性があります。

 

「歴史は繰り返す」と言いますが、まさにその通りだと思います。先人たちの成功や失敗を知って、そこから学ぶことはきっと役に立つはずです。歴史を学ぶことは「人」「生き方」について考えることにつながると考えています。
今回歴史好きを公言してしまったので、それに恥じぬよう歴史の勉強もこっそり続けようと思います。
ちなみに糖尿病という病気の名前の歴史も、実はなかなか面白いですよ。そんなわけで、次回は「糖尿病の歴史」をテーマにしようと考えています。
夏の疲れが出てくる頃かもしれませんが、体調を崩さぬようご自愛ください。そして、芸術の秋・スポーツの秋・食欲の秋を楽しみましょう。

2023年9月12日